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墓じまい(3) 疲弊する寺…新たな縁で復活を

永代供養墓の見学風景(エータイ提供)
永代供養墓の見学風景(エータイ提供)

墓の継承者不足や、墓石を撤去する「墓じまい」が増え、寺の経営は年々厳しさを増している。とくに地方では、墓参りのしにくさから新たな墓地の希望者も少なく、墓じまいによる管理手数料やお布施の減少は、寺にとって大きな悩みの種だ。

文化庁の宗教統計調査によると、全国の寺は約7万7千。10年前と比べると、約600減った。さらに経営難などから住職がいない「無住寺院」は約2万とする研究もある。

葬儀が多様化し、通夜・告別式などの法要が減ったことも寺の経営難に追い打ちをかけている。過疎化の進む地方では新たに檀家(だんか)を集めることも難しく、本堂の修繕や墓地の整備もできぬほど困窮する寺もある。

エータイ(東京)では、こうした寺に永代供養墓を建立し、墓の継承者不足で困る人に紹介する「永代供養墓普及会」事業を展開、寺の経営健全化を助けている=写真。墓の継承者も墓参りも原則不要な永代供養墓は、墓との関わり方における入墓者の自由度が高く、幅広いニーズに応えることができる。

「寺には古来、訪れる人を癒やし、地域の人同士の心を結ぶインフラの役割がある」と、同社の西藤亮介経営企画部長。「寺を元気にすることは、その地域の活力にもつながる。永代供養墓が結ぶ新たな縁で、社会を明るくしていきたい」としている。(取材協力 エータイ)

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