虚偽情報開示疑いで会社役員ら4人逮捕

東京地検が入る中央合同庁舎第6号館(大西史朗撮影)
東京地検が入る中央合同庁舎第6号館(大西史朗撮影)

元ジャスダック上場の医療関連会社「Nuts(ナッツ)」(東京、破産手続き中)の株価を上昇させるために噓の売上高を公表したとして、東京地検特捜部は23日、金融商品取引法違反(偽計)の疑いで、同社元筆頭株主の会社役員、長谷川隆志容疑者(55)ら4人を逮捕した。

他に逮捕されたのは、同社元社長、森田浩章(52)▽金融ブローカーの会社役員、宮城和良(55)▽同、笹部伸広(42)-の3容疑者。

逮捕容疑はナッツ社の株価をつり上げたり、発行した新株予約権行使を促進させたりする目的で、令和元年6~12月、開業予定としていた会員制医療施設の入会金の売上高が実際は計2000万円だったのに、計5億6300万円だったと噓の情報を公表したとしている。

ナッツ社は同年6月、約24億円の調達を目指し、第三者割当による新株予約権の発行を公表していた。

ナッツ社は昭和52年設立。令和2年2月に証券取引等監視委員会が偽計の疑いで強制調査をしていた。

強制調査を受けた第三者委員会の報告書によると、同社は平成31年2月8日、医療施設の会員権の入会金などで売上高が前年の10倍超にあたる15億7000万円になるとする業績予想を公表。70円前後で推移していた株価は一時160円を突破し、長谷川容疑者は保有する株を計約1億数千万円で売り抜けたが、報告書では、実際は大半の会員権に販売の見込みがなかったと認定した。