米、ワクチン5500万回分追加提供 台湾、中南米など対象

【ワシントン=大内清】バイデン米政権は21日、世界的な新型コロナウイルスとの戦いを支援するため、ワクチン配布の国際的枠組み「COVAX(コバックス)」などを通じてワクチン5500万回分を追加提供すると発表した。提供先には、ワクチン調達が難航している台湾のほか、中国が「ワクチン外交」で影響力を強める中南米なども含まれる。

新たに提供されるのは、バイデン大統領が6月末までに配布するとしていた8千万回分のうち、すでに表明済みの2500万回分を除いたもの。5500万回分のうち75%はCOVAXを通じて配布され、その内訳は、台湾やインド、タイなどのアジア地域に約1600万回分▽ブラジルやホンジュラス、グアテマラなど中南米地域に約1400万回分▽アフリカ地域に約1千万回分-となっている。残る25%は中南米やアジア、中東諸国へ個別に供与する。

ホワイトハウスは声明で、ワクチンの追加提供は「米政府による(世界各国への)重要な関与を示すものだ」と強調した。バイデン氏は、先進7カ国(G7)首脳会議に参加するために訪れた英国で今月10日、来年前半までに米製薬大手ファイザーから5億回分のワクチンを購入し、低所得国など92カ国に寄付することも発表している。

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