福岡市博多区の市営団地で住人の家族ら男女5人が刃物で切られるなどしてけがをした事件で、福岡県警は22日、殺人未遂容疑で、この団地に住む無職、岩崎樹輝弥容疑者(20)を逮捕した。家族間のトラブルがあったとみて調べる。
逮捕容疑は22日午前7時15分ごろ、博多区堅粕1丁目の市営団地で、母親(42)の頭を刃物で切り付けるなどし、重傷を負わせた疑い。「覚えていない」と容疑を否認している。
県警によると、負傷したのは岩崎容疑者の母親、10代の妹、祖母(64)、おじ(35)、知人女性(40)。母親以外の4人は軽傷とみられる。いずれも命に別条はない。県警は当初、30代男性が重傷と説明していたが、訂正した。
事件後、駆け付けた警察官が現場近くで、両腕にけがをした岩崎容疑者を発見し、事情を聴いていた。