【池袋暴走事故公判詳報】(5完)被害者父「心の底からの『ごめんなさい』を」(2/2ページ) - 産経ニュース

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池袋暴走事故公判詳報

(5完)被害者父「心の底からの『ごめんなさい』を」

飯塚被告「私の家族はとても心配しています。2人の命が亡くなったこと、親御さんが悲しんでおられるだろうと申しております。私としては私の車が起こした事故で、家族になるべく影響が及ばないようにしたいと。私自身で決着したいと思っています」

上原さん「最後に一言、言わせてください。裁判が終わった後、もう一度よく考えて、自分が悪くなかったか反省していただいて、心の底からの『ごめんなさい』を聞けるのを楽しみにしています」

《飯塚被告に心からの反省を切望し、上原さんは被告人質問を終えた。すぐ横で聞いていた真菜さんの夫、松永拓也さんは静かにハンカチで目元をぬぐった》

《続いて事故でけがをした、ごみ清掃車の運転手の代理人弁護士が質問に立つ。飯塚被告は「誰の責任で起きた事故かはわからない」「厳罰を求める署名を重く受け止めている」などと回答。飯塚被告の弁護人からの再質問も終わり、最後に裁判官が質問を始めた》

裁判官「(きょうの公判で)警察の取り調べの際に『(アクセルとブレーキの)踏み間違えがあったと認めた方が刑が軽くなる』といわれたとの発言がありましたが、その発言をしたのはどなたですか」

飯塚被告「私を取り調べた人です。刑が軽くなると言ったかどうかは定かではないが、『心証が良くなる』と言われました」

《裁判官からの質問が終わり、飯塚被告は弁護人に車いすを押されて被告人席に戻った。その後、事故に巻き込まれて重傷を負い、今も後遺症がある被害者3人の意見陳述書を裁判長が代読した。「今からでもアクセルとブレーキを踏み間違えたと認めるべきだ」「(事故を)車のせいにせず、被害者のことをもっと受け止めて」「厳重に処罰してほしい」。被害者の声に、飯塚被告は裁判長の方を向き、じっと耳を傾けていた》

《この日の公判は、開始から1時間40分が経過した午後3時10分ごろに終了した。飯塚被告は裁判官に向かって軽く会釈をして車いすで退廷。松永さんは飯塚被告の方を見ることなく、法廷を後にした。7月15日の次回公判では、松永さんが意見陳述する予定だ》

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