【池袋暴走事故公判詳報】(5完)被害者父「心の底からの『ごめんなさい』を」(1/2ページ) - 産経ニュース

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池袋暴走事故公判詳報

(5完)被害者父「心の底からの『ごめんなさい』を」

亡くなった松永真菜さんの父、上原義教さん(左から2人目)
亡くなった松永真菜さんの父、上原義教さん(左から2人目)

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《東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の公判は、真菜さんの夫、拓也さん(34)に続いて、真菜さんの父、上原義教さん(63)による被告人質問が行われた》

《上原さんは飯塚被告に訴えかけるように、次々と言葉を投げかけていく。飯塚被告はうつむいたままじっと耳を傾けている》

上原さん「『申し訳ない』と繰り返しているが、そういう問題ではない。将来、(真菜さん親子が)沖縄に帰ってくるなど、いろんな楽しみを私も待っていた。あなたによって奪われた。人間は誰でも過ちを犯すことがある。車に乗っていればなおさらだ。あなたが反省しても娘は戻ってこないが、せめて謝って認めてほしい。(私は)沖縄の地から毎日、莉子と真菜の写真を見て、『今日は認めてくれたらうれしいね』と独り言を言っている」

《次第に上原さんは声を詰まらせるように。傍聴席からも、はなをすする音が聞こえ始めた》

上原さん「どうしてこんなに苦しまないといけないんでしょう。私は一生この苦しみと悲しみを背負う。飯塚さんにも家族があり、家族も苦しんでいると思う。あなたは家族のことを考えたことがないのか」