札幌経営者殺害で懲役22年 被告は無罪主張

札幌地裁
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札幌市北区で令和元年10月、会社経営の男性を殺害したとして、殺人罪などに問われた無職、村井健被告(37)の裁判員裁判で、札幌地裁(中川正隆裁判長)は21日、懲役22年(求刑懲役23年)の判決を言い渡した。殺害を裏付ける直接証拠が乏しく、被告は無罪を主張していた。

起訴状などによると元年10月、不動産会社社員の仲介業務を通して面識のあった会社経営、阿部芳彦さん=当時(76)=を阿部さん宅で殺害したほか、同年5~9月には阿部さんの所有物件の賃料など計約185万円を横領したとしている。

検察側は村井被告が横領の発覚を免れようと殺害したと主張。当日、阿部さん宅を訪問予定だったのが村井被告だけで、第三者の犯行がうかがわれないと指摘していた。

弁護側は、阿部さんの遺体近くから村井被告の指紋やDNAが検出されていないと強調。「第三者の関与が否定できない」として殺人罪について無罪を主張する一方、業務上横領罪の起訴内容は認めていた。