ラーメン100円「ありがとうボタン」 茨城、コロナ困窮者支え

無料ではなく100円にした理由について、芝山社長は「無料だと遠慮してしまう人がいるから。ただ悪用は禁止です」と強調する。過去には大学生へ米の寄付活動を行ったこともあるが、実際に食べている姿を見ることができないため中止した。食べている笑顔が見たいからこそ、お腹が減ったら100円を持って店に来てほしいという。

採算度外視の「ありがとうボタン」を利用するにあたっての約束は2つ。それは「食に困らなくなるまで恥ずかしがらずに何度でも『ありがとうボタン』を使って、同じような状況の人に教えてあげてほしい」ということと、「外食ができる余裕ができたら、ラーメン屋に限らず、よく行った店やなじみの店に行ってもらいたい」ということだ。

芝山社長は「大変な状況だが、『ありがとうボタン』を機に外食を楽しんでほしい。なじみの顔を見ると安心するし、来ないと心配する。コロナが収束し、『ありがとうボタン』が無くなる日が来ればいいと思っている」と力を込めた。

人気の中華そばを手にする「真壁屋」の芝山健一さん=茨城県つくば市(谷島英里子撮影)
人気の中華そばを手にする「真壁屋」の芝山健一さん=茨城県つくば市(谷島英里子撮影)

ラーメンの種類は「中華そば(390円)」「魚介豚骨つけ麺(550円)」「背脂とんこつラーメン(460円)」「鳥白湯(ぱいたん)ラーメン(490円)」「油そば(500円)」。麺には国産小麦を100%、野菜は地場産で、調味料なども国産を使用する。手頃な価格だが、味やボリュームは一切妥協していないという。

営業は午前11時半~午後2時、午後5時半~同9時半。不定休。問い合わせは同店(029・860・7710)。(谷島英里子)