【池袋暴走事故公判詳報】(4)遺族「あなたは人間の心を持っていない」 飯塚被告は沈黙多く(1/2ページ) - 産経ニュース

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池袋暴走事故公判詳報

(4)遺族「あなたは人間の心を持っていない」 飯塚被告は沈黙多く

池袋暴走事故の実況見分に立ち会う飯塚幸三元院長(中央付近)=令和元年6月13日午前、東京都豊島区(納冨康撮影)
池袋暴走事故の実況見分に立ち会う飯塚幸三元院長(中央付近)=令和元年6月13日午前、東京都豊島区(納冨康撮影)

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《東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の21日の公判は開始から40分が経過しても、真菜さんの夫、拓也さん(34)による質問が続いた》

松永さん「事故を起こしたという自覚はありますか」

飯塚被告「自分の車のために2人が亡くなったことは十分認識しているし、多くの人がけがをしたことも認識しており、重く受け止めています」

松永さん「今までの言動を聞いて、遺族の思いに向き合っていないと思う。その理由は何だと思いますか」

《飯塚被告はしばし、沈黙してから答えた》

飯塚被告「最愛の2人を亡くした松永さんの思いを私は語ることはできませんが、本当に悩まれて悲しまれて、苦しまれたという風に想像している。大変申し訳なく思っています」

松永さん「2人の無念と向き合っていないといわれても、仕方ないとは思いませんか」

《飯塚被告は、再度沈黙した。少し言いよどんでから続けた言葉は、若干震えているようにも聞こえた》

飯塚被告「あの、向き合っていないという意味はどういう意味か分かりませんけれども、私としては心を痛め、重く受け止めているつもりです」

《その言葉を聞いた松永さんは「ああ…」と、嘆息ともつかない声を漏らした》

松永さん「私は(あなたに)刑務所に入ってほしいと思う。その覚悟はありますか」

飯塚被告「はい。あります」