映画助成金不交付は違法 ピエール瀧さん有罪で 東京地裁

映画「宮本から君へ」に出演したピエール瀧さんの刑事処分を理由に助成金の交付を取り消されたのは違憲だとして、映画製作会社が「日本芸術文化振興会」(芸文振)を相手取り、交付を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日、「処分は裁量権の逸脱で違法」として、不交付決定の取り消しを命じた。憲法判断はしなかった。

清水知恵子裁判長は、「映画製作会社は出演者の犯罪行為とは無関係」と述べ、不交付には合理性がないと判断。瀧さんは脇役で「映画によって、国が違法薬物を許容するとのメッセージが広がる恐れがあるとは認めがたい」とした。

判決によると、瀧さんは麻薬取締法違反容疑で逮捕され、令和元年7月に執行猶予付きの有罪判決が確定した。これを受け、芸文振は内定していた映画への助成金を交付しない決定をした。