これまで表だって語られることの少なかった女性の生理(月経)にまつわる課題について社会全体で解決していこうという取り組みが広がっている。近年、女性特有の健康課題について技術(テクノロジー)での解決を図る「フェムテック」分野に企業の参入が相次ぎ、市場規模は2025年に世界で5兆円に達するといわれている。また研修を通して生理の正しい知識を社員で共有する企業もある。当事者だけの悩みにしないことが、課題解決への近道かもしれない。
スタッフを思って開発
「テレビ番組の制作現場では、長時間トイレに行けなかったり、勤務が深夜に及んだりすることも頻繁。女性スタッフから、生理中、ゴミ箱がなくて使用済みナプキンを持ち歩いた、と聞いたこともある」