自らの意見持った教師 投書で育て 帝塚山大新聞投稿プロジェクト  

ゼミの講義でスクラップについて、互いに評価しあう帝塚山大教育学部の学生たち
ゼミの講義でスクラップについて、互いに評価しあう帝塚山大教育学部の学生たち

帝塚山大教育学部(奈良市)こども教育学科の大学生が「新聞スクラップ・投書プロジェクト」に取り組んでいる。指導している同大学の徳永加代准教授は「教師になったときに生かせるように、新聞から社会を知り、自分の意見を持ち続けてほしい」と話す。

徳永准教授のゼミナールでは週1回、教育に関係する新聞記事を切り抜いて、内容を要約、自分がどう考えたかを書く。この日は教室に集まった3年生約50人が、各自のスクラップを見せ、評価しあった。

西尾この実さん(21)のスクラップは「新型コロナウイルスが教育に及ぼした影響について簡潔にまとめられ、わかりやすかった」と高い評価を受けた。西尾さんは、新聞スクラップや投書活動によって「文章にまとめる力や新聞を読み比べする力もついた」と話した。

投稿は「自分の考えを持つ最適な方法」(徳永准教授)と位置付けて、学生に勧めており、令和2年4月からの1年あまりで、100本超が各新聞に掲載された。

今年5月、産経新聞の「ひこばえ俱楽部」に松山祥大(しょうた)さん(21)の投書「教師を目指し『実地』で勉強」が掲載された。ボランティアでコーチをしているソフトボールチームの小学生に、自身のスクラップ記事について説明し、意見を聞いていることを紹介している。

登校中の小学6年生が高齢女性を助け、救急搬送されたことで警察から感謝状を贈られた―という記事を見せた際には、子供たちから「同じ小学生なのに、すごい。(同じ行動を)できるかどうか分からない」との意見が出たという。

「子供たちにどうすれば理解してもらえるかを考えて、記事を選び、質問しています。将来、子供の気持ちを分かる教師になりたい」(松山さん)

阪田日和(ひより)さん(20)が書いた所属するダンスサークルについての投書も、産経新聞に今月掲載される予定。「投書する活動をずっと続けてきてよかった」と笑顔で話す。新型コロナウイルスの影響によりサークル活動ができない中、先輩の存在の大きさや、みんなで話し合うことの大切さを改めて感じた。その思いを書いた。

幼稚園の教諭を目指している阪田さんは「教育関係の記事は、多くが教師や保護者の声を掲載している。なかなか接することができない『現場の情報』を知る機会」と話している。

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