浪速風

五輪の観客…運を天に任せるな

無観客で行われたサッカーW杯アジア2次予選日本対キルギス戦=15日、パナソニックスタジアム吹田
無観客で行われたサッカーW杯アジア2次予選日本対キルギス戦=15日、パナソニックスタジアム吹田

15日にパナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)で開催されたサッカーワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終戦、日本代表―キルギス代表は無観客だった。翌16日に同じ会場で行われた天皇杯全日本選手権2回戦のガンバ大阪―関西学院大は有観客。両チームのサポーターら4031人が来場した

▶たった1日で、新型コロナウイルスの感染状況が劇的に改善したわけではない。緊急事態宣言下なのも同じ。スポンサーや世論への配慮など大人の事情でW杯予選は無観客、天皇杯は有観客になったと推察するが、スタジアムの雰囲気は明らかに違っていた

▶ゴールが決まった瞬間の盛り上がり、好プレーへの拍手…。大声を出せない状況でも、ピッチの選手にエールを送ることはできる。東京五輪の観客をどうするかの議論が沸騰している。決定は科学的根拠に基づくべきだ。運を天に任せて有観客にするのも、逆に「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」のも、やめてほしい。