皇室ウイークリー

(697)陛下、「水と災害」でご講演へ 皇后さま、「採種」に臨まれる

「繭掻」で蚕の繭を収穫される皇后さま=7日、皇居・紅葉山御養蚕所(宮内庁提供)
「繭掻」で蚕の繭を収穫される皇后さま=7日、皇居・紅葉山御養蚕所(宮内庁提供)

天皇陛下は11日、お住まいの赤坂御所に政策研究大学院大の広木謙三教授を招き、ライフワークである「水」問題の近況を聞かれた。

宮内庁によると、陛下は25日にオンラインで行われる国連の「水と災害に関する特別会合」に赤坂御所からリモートで臨席し、基調講演する予定で、関係者から話を聞くなど準備を進められている。会合は隔年開催で、陛下は即位関連行事が行われた令和元年を除き、初会合から講演されているが、即位後は初めて。

5回目となる今回の会合は、新型コロナウイルス禍を教訓として疫病や災害に強い社会をどう構築するかなどについて、各国の首脳や専門家らが議論。3部構成で、陛下は第2部の全体会合で講演される。

在位中の天皇が国際的な会合や式典で講演するのは、上皇さまが平成19年、「分類学の父」と呼ばれるリンネの生誕300年を記念して英国で開かれた式典に臨席されて以来という。

陛下は皇太子時代の19~27年、国連「水と衛生に関する諮問委員会」で名誉総裁を務め、世界を舞台に「水」問題の研究に取り組まれてきた。25年には米国の国連本部で開かれた第1回の特別会合に出席し、ご講演。東日本大震災の被害などに触れ、「災害に強い社会を創っていこうという私たち自身の強い意志がなによりも必要なのです」と呼びかけられた。

今年2月には皇后さまとともに、諮問委が活動を終えて5年が経過したことを記念して開催された元委員らによるオンライン会合にご参加。講演やディスカッションなどを視聴した後、オランダのウィレム・アレクサンダー国王や参加者らと懇談するなど、即位後も「水」を通じた国際交流を続けられている。