梅雨に入るとハーブ売り場には、通称「虫よけハーブ」が並び始めます。主な使い方は2つです。1つは、家庭菜園の野菜やバラの花などのそばに植え、アブラムシなどの虫を寄せ付けないようにすること。もう1つは、家や庭にハエ、蚊などを寄せ付けないようにする使い方です。
虫よけハーブにはレモングラスや、ローズゼラニウム、除虫菊などがあります。除虫菊は蚊取り線香の原料として知られています。ローズゼラニウムのバラのようによい香りは蚊が嫌います。見た目も華やかなので、玄関先に植えるのにぴったりです。
家庭菜園の虫よけとなるなど、苗によい影響を与えるコンパニオンプランツの一例がタンジーです。ルーはハエを遠ざけてくれます。面白いのはレモングラスで、虫よけのほかに、東南アジアなどでは蛇よけに植えられていることがあるようです。ハーブの力で、自然に優しく快適な夏を迎えましょう。
(ハーブコンシェルジュ 小早川愛)