食品ロス減らす無人販売機、ネスレ日本が全国5カ所でスタート

新宿郵便局内に設置された無人販売機=東京都新宿区(ネスレ日本提供)
新宿郵便局内に設置された無人販売機=東京都新宿区(ネスレ日本提供)

ネスレ日本は17日、アプリ開発などを手がけるみなとく(東京都港区)と共同し、業界初となる食品ロス削減のための冷蔵機能付き無人販売機を東京都や北海道、名古屋など全国5カ所で導入したと発表した。小売店への納品期限を過ぎて廃棄せざるをえなかったコーヒー飲料やチョコレート菓子を売り、食品ロスの削減につなげる。

運用が始まった販売機「fuubo(フーボ)」はみなとくが開発、商品の補充も担っている。同社の専用サイトで商品や受取場所を選び、指定場所の販売機に貼られたQRコード(2次元バーコード)をスマートフォンで読み取って、あらかじめ送られた1回限りのパスワードを入力すると商品が受け取れる。現金などを投入して買う自動販売機と異なり、商品を選ぶ際にクレジットカードなどで事前に決済する仕組みだ。

一般的にスーパーなどでは製造日からの経過期間に基づき、食品メーカーに対して独自の納品期限を設けており、その期限を過ぎれば廃棄せざるをえない。賞味期限まで半年以上残っていても卸せないケースがあるという。ネスレ日本の担当者は「需要を予測し、過剰在庫にならないよう生産を調整しているが、廃棄をゼロにできないのが現実」と明かす。

導入の販売機では「ネスカフェボトルコーヒー」や「キットカット」などを希望小売価格より安く、賞味期限の1~2カ月前まで販売する。「期限ぎりぎりまで置き、ロスの削減につなげたい」としており、導入した5カ所での実績を踏まえ、他のエリアにも広げたい考えだ。