復興のシンボル 三連水車が始動  福岡・朝倉市

園児たちの声援を受けながら回り始めた三連水車=福岡県朝倉市
園児たちの声援を受けながら回り始めた三連水車=福岡県朝倉市

平成29年7月に起きた九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉地方の復興のシンボルとなっている朝倉市の国指定史跡「三連水車」が17日、近くの二連水車2基とともに回り始めた。水車稼働とともに、朝倉地方は本格的な田植えシーズンを迎えた。

久々の晴天の下、筑後川に築造された山田堰(ぜき)で通水式があり、堰から引き込んだ堀川用水路の水門が開けられた。水は15分ほどで約2キロ下流の三連水車に到達。同市内の幼稚園児31人が「朝倉にエールを」などと書かれた小旗を振りながら「頑張れ」「頑張れ」と声援を送ると、直径5~4メートルの水車は力強く回転し、水をかき上げ始めた。

三連水車は江戸時代中期の築造で、実働する水車としては国内最古。4年前の九州北部豪雨で、用水路に流木や土砂が流れ込み、動かなくなったが、1カ月ほどで復旧。「朝倉復興のシンボル」とされてきた。

水車は10月中旬まで稼働し、約30ヘクタールの水田を潤す。水車を管理する山田堰土地改良区の古賀敏雄理事長は「今年は豪雨だけでなく渇水の心配もある。平穏な年になるよう祈るばかりだ」と語った。