リュウグウ試料 成分など本格分析へ 外部チームに引き渡し

小惑星リュウグウの試料を収めたトランクを本格分析チームの橘省吾・東京大教授(右から2人目)らに手渡すJAXAの臼井寛裕グループ長(左から2人目)ら=令和3年6月17日、神奈川県相模原市(伊藤壽一郎撮影)
小惑星リュウグウの試料を収めたトランクを本格分析チームの橘省吾・東京大教授(右から2人目)らに手渡すJAXAの臼井寛裕グループ長(左から2人目)ら=令和3年6月17日、神奈川県相模原市(伊藤壽一郎撮影)

探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った試料の基本的な確認作業が完了したとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、本格的な分析で成分などを調べる複数の外部チームに試料を引き渡す式典を、神奈川県相模原市内で行った。1年程度で成果を論文発表するとしており、外部チームを統括する橘省吾・東京大教授(宇宙化学)は「オーケストラのようにチーム全体のハーモニーで目標を達成したい」とあいさつした。

式典では、基本的な確認作業を率いたJAXAの臼井寛裕グループ長らが、試料の一部を収めたトランクを橘氏らに手渡した。臼井氏は「半年間の作業が無事に終わり、次のチームにお渡しできてうれしく、ほっとしている」と語った。

はやぶさ2が昨年12月に持ち帰った試料はこれまで、JAXA内で色や形、重さなどを確認していた。今後は北海道大や東北大、京都大など国内の8チームで、有機物の存在や水の痕跡などの本格的な分析を行い、生命の起源や小惑星の成り立ちの解明を目指す。