「ミャンマーを助けて」帰国拒否の選手、日本に感謝も

難民認定申請の意向を示し会見するミャンマーサッカー代表のピエ・リヤン・アウン選手(中央) 左は支援者のアウン・ミャッ・ウィンさん、右は空野佳弘弁護士=17日午後、大阪市中央区の大阪府庁(寺口純平撮影)
難民認定申請の意向を示し会見するミャンマーサッカー代表のピエ・リヤン・アウン選手(中央) 左は支援者のアウン・ミャッ・ウィンさん、右は空野佳弘弁護士=17日午後、大阪市中央区の大阪府庁(寺口純平撮影)

国軍によるクーデターに揺れるミャンマーへの帰国を拒否したサッカーミャンマー代表のピエ・リヤン・アウン選手(27)は17日、大阪市内で開いた記者会見で、母国に戻るかどうか葛藤があったと明かした。その上で、日本での市民らの支援活動に謝意を示し、「これからもミャンマーを助けてほしい」と訴えた。

同選手は16日に関西国際空港から帰国予定だった。「帰国すれば命が危ない」と考えていた同選手は滞在するホテルからの脱出を試みたが、ミャンマーのサッカー連盟側による警備が厳しく、かなわなかった。

関空に向かうバスの中で、日本に住む支援者に「諦めました。逃げることはできない。自分は帰ります」と電話で伝えた。しかし、出国審査の際に「最後まで頑張ってみよう」と考え、慣れない英語で職員に懸命に伝えた。「自分の国に帰りたくない」

同選手が「平和な国ではない」と指摘したミャンマーには、今も家族が残っている。会員制交流サイト(SNS)を通じやり取りを続けているが、「(安否が)心配だ」とこぼす。知人らからは「ミャンマーが民主国家になったときに戻ってきて」とメッセージが届いたと明かした。

日本でも国軍のクーデターに対する抗議活動が起きている。同選手は「駅でのデモ活動で募金をしてくれるなど、日本国民には感謝している」と述べ、今後は在日ミャンマー人とともに抗議活動に参加する意向を示した。(石橋明日佳)