古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」埼玉県川越市ほか全国展開へ

埼玉県川越市の古地図(フジテレビ提供)
埼玉県川越市の古地図(フジテレビ提供)

スマートフォン向け古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」が今年4月に50万ダウンロードを達成したことを記念し、今月21日から全国へのエリア拡大と法人向け開発キット無償貸し出しの2つをスタートさせる。

同アプリはフジテレビ、ビーマップ、菁映社の3社で構成される「大江戸今昔めぐり製作委員会」が提供。ベースとなる江戸末期の古地図を人の手による“完全描き起こし”で再現した。スマホ上で現代図と古地図を重ね合わせることが簡単にでき、地図の透過度を自由に変えられる機能も搭載。2017年12月にサービス開始以来、古地図ファンや街歩き愛好者の間で人気を呼んでいる。

今回、江戸以外のエリアの古地図に対応することを決め、第一弾は埼玉県川越市と静岡県静岡市となった。

川越藩の城下町として発展し、現在は小江戸と呼ばれ多くの観光客を集める川越市。同委員会が基本地図、古地図活用に実績を持つ同市の櫻井印刷所が詳細地図を作成というコラボレーションによって完成させた。

川合善明市長は「江戸時代後期の川越の様子がみなさまの目に浮かぶように想像いただけるようになりました。何気なく散策しておられる道が、数百年以上前には江戸城の北の守りとして重きをなした川越城の馬出の一部であったり、城下町の区割をなす路地であったりと興味が尽きません。童話『とおりゃんせ』発祥の地であるいわれとなった神社も城内にあったとわかります。川越の新しい魅力を感じていただけるものと期待しております」とコメントを寄せた。

一方、駿府とも呼ばれた静岡市は、徳川家康による江戸時代初期の大御所政治では実質的な首都として栄えていた。同市では基本地図とともに、古地図ファンがその地図のキャプチャー画像と詳細情報をアップロードすることによって完成させていく。(産経デジタル)

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