少数民族の女性、敗訴確定 難民と認めず

最高裁判所=東京都千代田区(鴨川一也撮影)
最高裁判所=東京都千代田区(鴨川一也撮影)

ミャンマー国籍で少数民族カチンの女性(48)が難民認定を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は女性の上告を退ける決定をした。15日付。国に難民認定を命じた1審判決を取り消し、女性の逆転敗訴とした2審東京高裁判決が確定した。

ミャンマー国軍のクーデターによる情勢不安を受け、出入国在留管理庁は緊急避難措置として、在留資格を失い、難民認定を申請しているミャンマー人にも在留や就労を認めている。

判決によると、女性は留学のため平成12年に来日した後、カチンの地位向上を求めるグループのメンバーとして反政府デモに参加した。

東京地裁は、ミャンマーで軍事政権の関係者から暴行を受けた兄が女性に宛てた手紙に「妹が日本で政治活動していることを知らないと思っているのか、と言われた」との記載があった点を重視。女性が帰国すれば迫害を受ける恐れがあると判断した。高裁は翻訳する前の手紙にはこうした記載がなく、女性が後から書き加えたと認定。軍事政権が女性の活動を認識していたとは認め難いとした。