産経抄

6月16日

小林亜星さんが太り始めたのは30歳を過ぎたころだった。CMソングの作曲の依頼が引きも切らず、ストレスで酒量も上がるばかり。気が付いたら体重が100キロを超えていた。そんな小林さんにドラマの主演の仕事が舞い込む。 

▼尻込みする小林さんをTBSの演出家、久世光彦さんがくどき落とした。「ちゃぶ台をひっくり返すだけでいいから」。小林さんが演じたのは東京・谷中の石材店の雷おやじである。セリフはたどたどしくても、西城秀樹さん演じる長男との乱闘シーンは評判を呼んだ。昭和49年に始まった連続ドラマ『寺内貫太郎一家』の視聴率は30%を超えていた。 

▼ちょうど本業の方も曲がり角にさしかかっていた。「高度成長の〝戦争〟みたいな時代は終わっているのに、まだ〝軍歌〟ばかり歌っていた」。小林さんは当時を振り返る。 

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