長男と心中未遂の26歳母に猶予判決 大阪地裁

大阪地裁
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大阪市都島区のマンションで昨年6月、練炭を燃やして長男(8)と無理心中を図ったとして、殺人未遂罪に問われた母親(26)の裁判員裁判の判決公判が16日、大阪地裁であり、渡部市郎裁判長は懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。

被告は事実関係を認めており、裁判では情状面や量刑が争点となった。

弁護側は、被告はシングルマザーとして子育てしていたと説明し、証人尋問で専門家は原因不明の体調不良などが重なり重度の鬱病になっていたと指摘。一方、検察側は「犯行を思いとどまることができない状態ではなかった」と主張した。被告は法廷で、幼少期に母から虐待を受けていたと明かし、「死にたいという気持ちを抱いていた」と述べた。

渡部裁判長は判決理由で、犯行は「鬱病による限定責任能力の状態で行われた衝動的なもの」と認定。長男にけがや後遺症がなかったことも踏まえ、「強く非難すべきとまではいえない」と述べた。その上で、「社会との交流の中で事件と向き合い、更生していく機会を与えるのが相当」として、保護観察付き執行猶予が適切とした。