田村憲久厚生労働相は15日の記者会見で、寝たきりの高齢者らの新型コロナウイルスワクチン接種に関し、医師が自宅訪問して接種した後の経過観察は、この医師以外の医療従事者らの別チームが行うことが可能との見解を示した。市区町村による訪問接種を円滑に進める狙いがある。
接種会場に行けない高齢者らには、訪問により実施。ワクチンは性質上、一定時間で使い切る必要がある。医師らが高齢者宅を次々と訪れて接種した場合、無駄は生じないが、経過観察時間を確保しづらい課題があった。
経過観察は接種した医師のほか、医師が遠く離れない条件付きで、高齢者が利用する訪問介護のヘルパーらが行えた。田村氏は今回、さらに柔軟に対応できるとの考えを示した形だ。