15日付の韓国紙ハンギョレは、文在寅大統領が東京五輪の開会式に出席する意向を英国での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて菅義偉首相に伝えようとしたが、簡略な首脳会談が実現しなかったことで不発に終わったと報じた。
同紙によると、文氏は開会式出席により元徴用工や元慰安婦などの問題で悪化している日韓関係の改善の糸口を模索しようとしたという。実際には菅氏と短時間のあいさつを交わすにとどまった。
文氏はその後、フェイスブックに「菅首相との初対面は韓日関係において新たなスタートを切る貴重な時間だったが、会談につながらなかったことを残念に思う」と投稿した。
15日付の韓国の主要紙は、会談が実現しなかったことを1面で伝えるなど高い関心を示した。中央日報は「(双方が)和解の機会を逃した」とし「両国間の危機が増している」と指摘した。(共同)