「ノート オーラ」投入でブランド復権狙う日産、消えぬリスク

日産自動車が発売する小型車「ノート オーラ」のオンライン発表会に登場した女優の中谷美紀さん=15日、東京都内(日産提供)
日産自動車が発売する小型車「ノート オーラ」のオンライン発表会に登場した女優の中谷美紀さん=15日、東京都内(日産提供)

日産自動車は、新型の電動車「ノート オーラ」を今秋投入し、低迷する国内販売で巻き返しを図る。独自技術「e-POWER(イーパワー)」を搭載したハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)で反転攻勢を図りたい考えだ。ただ、世界的な半導体不足は生産や販売に暗い影を落とし、悲願のブランド復権が遠のくリスクも消えない。

日産は昨年5月、1年半で12モデルの新型車を投入すると宣言。重要市場の一つと位置付ける日本市場では、HV専用の小型スポーツ用多目的車(SUV)「キックス」、小型車「ノート」を相次いで発売した。

しかし、長らく車のモデルチェンジが遅れていたことが響き、平成24年3月期に13・8%だった市場シェアは令和3年3月期に10・3%まで低下した。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた5月の車名別新車販売の上位10車種は、トヨタ自動車が半数を占め、日産は1車種も入っていない厳しい状況だ。

日産自動車が発売する小型車「ノート オーラ」(日産提供)
日産自動車が発売する小型車「ノート オーラ」(日産提供)

今秋に発売予定のHV専用小型車「ノート オーラ」は、通常のノートと比べ出力が18%向上したほか、防音特殊フィルムの採用などで静かなゆとりのある走りを実現。

「上質さを追求し、新しいポジショニングを狙っている」(遠藤智実・商品企画部日本商品グループ主管)といい、輸入車が優位に立つ250万~300万円の高価格帯の小型車市場を開拓したい考えだ。