比の容疑者殺害は「人道に対する罪」 国際刑事裁判所が捜査申請

国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)のベンスダ主任検察官は14日、フィリピンのドゥテルテ政権が進めた「麻薬戦争」で、麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害が「人道に対する罪」に当たる疑いがあるとして、正式捜査の承認をICC予審判事部に申請したと発表した。

ベンスダ氏は予備調査に基づき、ドゥテルテ政権発足翌日の2016年7月1日からフィリピンがICCを脱退する前日の19年3月16日までに、人道に対する罪が犯されたと信じる「合理的根拠がある」と指摘。警察やその協力者によって、数千から数万人が殺害された可能性に言及した。

ドゥテルテ政権は、既に脱退したICCの管轄権を認めない立場だが、ベンスダ氏はフィリピンが加盟していた時期の行為には管轄権があるとしている。(共同)