沙羅の花に世の無常重ね 京都・東林院で愛でる会始まる

沙羅双樹の花を眺める参拝者ら=15日午前、京都市右京区の東林院(渡辺恭晃撮影)
沙羅双樹の花を眺める参拝者ら=15日午前、京都市右京区の東林院(渡辺恭晃撮影)

「沙羅双樹(さらそうじゅ)の寺」と呼ばれる妙心寺の塔頭(たっちゅう)、東林院(京都市右京区)で15日、「沙羅の花を愛(め)でる会」が始まり、拝観者らが朝に咲き夕方には散るはかなくも美しい花に見入っていた。30日まで。

梅雨の時期に花を付ける沙羅の木が約30本植えられ、苔(こけ)の上に落ちた白い花が可憐(かれん)な光景を作り出している。

沙羅の花はナツツバキの別名で、釈迦が亡くなった場所に植えられていたという。平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす」との一文にも記されており、世の無常の象徴ともされている。

西川玄房(げんぼう)住職(82)は「一日花と呼ばれる沙羅の花を愛でて、幸せや感謝を感じながらほっこりしてほしい」と話していた。

午前9時半~午後4時で拝観料が必要。問い合わせは東林院(075・463・1334)。