ノルディック複合、渡部善斗が目指す兄・暁斗との北京五輪メダル「まずは僕から」

後半距離で力走する渡部善斗=オーベルストドルフ(共同)
後半距離で力走する渡部善斗=オーベルストドルフ(共同)

かつては団体で金メダルを獲得するなど、日本のお家芸ともいわれてきたノルディックスキー複合。来年に迫った北京冬季五輪で7大会ぶり団体メダルへのカギとなるのが、渡部善斗だ。新型コロナウイルスの影響で難しい戦いを強いられながら、2020年~21年シーズンで復調をきっかけをつかんだ29歳。オンラインで産経新聞のインタビューに応じ、得られた成果や絶対的エースで兄の渡部暁斗とともに狙うメダルへの覚悟を語った。

20年~21年シーズンで、渡部善は復調気配を見せた。昨年11月にフィンランドのルカで行われたワールドカップ(W杯)開幕戦で12位に入り、第2戦では9位と、19年~20年シーズンにはなかった1桁順位に。その後も10位前後につけ、「(上位に)手が届きそうな位置にいられた」。団体では、今年2月の世界選手権で4位に入り、メダルまであと一歩に迫った。

3年前に出場した平昌五輪以降は、世界的に若手の台頭が目立つなど競技レベルが上がり、「流れに食らいついていくのがやっとだった」。日本は河野孝典ヘッドコーチを中心に、チームとして練習メニューを見直すなど試行錯誤し、「(20年~21年シーズンは)きっかけをつかめたかなと思う」という。

練習などでやるべきことも分かり始め、「練習の量や強度はベースが見えてきている。今までの五輪とは違う準備ができている感覚がある」と、来年の北京冬季五輪に向けて自信をみせる。