【最新電脳流行本事情】「進撃の巨人」完結 SNSにあふれたファンの思い - 産経ニュース

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「進撃の巨人」完結 SNSにあふれたファンの思い

「進撃の巨人」を含むツイート約7万件から無作為に抽出した1千件に含まれる、使用頻度の高い名詞と感動詞。使用頻度が高い言葉ほど、文字が大きい
「進撃の巨人」を含むツイート約7万件から無作為に抽出した1千件に含まれる、使用頻度の高い名詞と感動詞。使用頻度が高い言葉ほど、文字が大きい

諫山創(いさやま・はじめ)さんの漫画「進撃の巨人」(講談社)のコミックス最終34巻が、9日に発売された。同日中にツイッターに投稿された「進撃の巨人」を含むツイートを収集すると、あふれていたのはファンから作者に対する感謝の思いと、作品への敬意だった。

大作完結

同作は諫山さんのデビュー作。平成21年9月の月刊漫画雑誌「別冊少年マガジン」(別マガ)の創刊時から連載が始まり、今年4月発売の別マガ5月号で、11年7カ月の長きにわたる物語が完結した。

謎の巨人の襲来にあらがう人類の闘いを描く話だと思ったら、途中から民族間の争いが絡む。序盤のこれ、伏線だったのか…というほどの緻密で重層的な構成には、国内外でファンが多い。平和というより、協和とは何かを問いかけるストーリーが、現代社会に沁(し)みた気がする。

そんな大作を締めくくる最終巻が発売された9日。投稿された「進撃の巨人」を含むツイートは約7万件(リツイート除く)に上った。日付が変わり、電子版が公開されたからだろう。午前0時半すぎに、1万件に達した。

あふれる感謝

ファンの感想を読み取ろうと、収集したツイートから千件を無作為に抽出。投稿文の名詞、感動詞を集計し、使用頻度が高い言葉ほど文字を大きく表示する画像生成プログラムで、使用頻度上位の言葉を可視化した。

大きく、目につくのは「ありがとう」「お疲れさま」といった言葉だ。休むことなく、11年7カ月にわたり連載を続けた作者への思いが現れている。

そして、展開や結末を明かすことを意味する「ネタバレ」という言葉も多かったが、ネタバレのツイートはなかなか見当たらない。そこにも、ファンの思いが隠れている。使用頻度が高かったのは、「ネタバレはしません」という自身への戒め、周囲への呼びかけに使われたからだ。

ネタバレ禁止

ファンたちの、これから読もうという人たちへの配慮だが、それだけ物語は最後の最後まで目が離せなかった。最終巻で書き下ろされたストーリーは、別マガに最終話が掲載された際、編集部が「読者の皆様へ」と題し、「オレ達の戦いはこれからだ!!!」と締めくくったメッセージの意味を知るだろう。

登場人物ではエレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトの名が表示された。物語の序盤から登場するおさななじみの3人だが、そういえばファンから人気が高い、人類最強の男の名がない。

その男から脚を折られそうだが、そもそもファンがツイートする際、3人以外の名前を口にしなかったとも受け取れる。

確かに何を話してもネタバレになる気がするので、これ以上はご勘弁を。(渡部圭介)