静岡知事選

川勝氏・ブルー「大井川の水」連想、岩井氏・ピンク「県政にやさしさ」

マイクにブルーのカバーを付けて演説する川勝平太氏=12日、JR袋井駅前(田中万紀撮影)
マイクにブルーのカバーを付けて演説する川勝平太氏=12日、JR袋井駅前(田中万紀撮影)

20日投開票の静岡県知事選で2度目の週末を迎えた12日、4選を目指す現職の川勝平太氏(72)と、新人で元参院議員の岩井茂樹氏(53)は県内各地の街頭で支持浸透に熱弁を振るった。

ブルーの川勝氏に対し、ピンクの岩井氏。知事選で支持を訴える両氏がのぼりやたすきなどに用いる「勝負カラー」にはそれぞれ熱い思いが込められている。

川勝氏は過去3回の知事選でもブルーを使ってきた。12年前、静岡文化芸術大学の学長を辞して知事選へ初挑戦の際、「若々しく、さわやかな印象を与えられるように」と採用。今選挙戦で重視する「大井川の水」を連想させる色でもある。

この色には格別の思いがある。初の知事選の際、大学の学生から「平太、立つ!」などと激励メッセージが寄せ書きされた青のTシャツをプレゼントされた。以降、自らを鼓舞するアイテムの一つとして常用し、勝利を重ねてきた。今回はまだ出番がないものの、後半戦に青のTシャツに腕を通す機会が訪れるのか。

12日、JR沼津駅前の商店街。岩井氏は陣営スタッフとともに支持を呼び掛けながら練り歩いた。キャッチフレーズ「未来静岡」と書かれたのぼり、スタッフのポロシャツ、マスクなどはピンク一色に染まった。

商店街からJR沼津駅まで練り歩くピンクのマスク姿の岩井茂樹氏=12日、沼津市
商店街からJR沼津駅まで練り歩くピンクのマスク姿の岩井茂樹氏=12日、沼津市

「やさしさと将来への希望や明るさを兼ね備えているのがピンク」。岩井氏は勝負カラーにピンクを選んだ理由をこう説明する。街頭演説などで「やさしさ」を県政運営になぞらえ「市町に寄り添う姿勢」と表現。「今回の選挙戦は(県政に市町などに対する)やさしさがあっていいのではないかとの思いがあり、ピンクはちょうどいいカラー」と語り、川勝氏の政治姿勢に異を唱えた。

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川勝氏は12日、浜松市の障害者作業所や特別養護老人ホームを精力的に視察した後、JR袋井駅前でマイクを握った。「私には何の組織力も権力も金の力もない」と自民党が組織を挙げて支援する岩井氏を揶揄(やゆ)。「この地には十分に医師がいないが、掛川に集団接種会場を設けて袋井市民も接種できるようにしたので、ひとまず安心してほしい」と新型コロナウイルス対策の実績をアピールした。

そして「公務も選挙活動も現場に出向いて話を聞くのは同じです」と、公務のためラグビー日本代表戦が行われたエコパスタジアムに向かった。

対する岩井氏。この日は三島市を皮切りに、沼津、富士両市を回って大票田の静岡市で締めくくった。沼津市のJR沼津駅前では、リニア中央新幹線工事で国やJR東海と対立する川勝氏を念頭に「分断や対立は県民に合わない言葉だ。連携、協力、感謝、故郷への思い。今回は県民の本来持っている思いを県政でも取り戻す選挙だ」と力説。「(選挙戦は)追い上げているが、まだ追いついていない。沼津から大きな流れをつくり、力強い支援をお願いしたい」と支持を訴えた。