米中外交トップが電話会談 中国、G7は「偽の多国間主義」と牽制 - 産経ニュース

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米中外交トップが電話会談 中国、G7は「偽の多国間主義」と牽制

ブリンケン米国務長官(ロイター=共同)
ブリンケン米国務長官(ロイター=共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省は11日夜、中国外交担当トップの楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員が同日、ブリンケン米国務長官と電話会談したと発表した。楊氏は、先進7カ国首脳会議(G7サミット)を念頭に「グループ政治による偽の多国間主義だ」と批判した。

英国でのG7サミットに合わせ、米中外交トップが電話会談した。中国としては、バイデン米政権がG7サミットで対中国の包囲網を強めることを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

楊氏は、中国湖北省武漢の研究所からの新型コロナウイルス漏洩(ろうえい)説を「荒唐無稽な話だ」と主張し、「深刻な懸念」を表明。その上で、ウイルスの起源解明を「政治問題化すべきでない」と強調した。

また、バイデン政権が協力姿勢を強めている台湾に関する問題については、「中国の主権と領土保全、核心的利益に関わる」と主張。米側に「一つの中国」原則を順守するよう求めた。

中国外務省の発表によると、ブリンケン氏は「中国と重要な国際、地域問題で意思疎通や協調を保つことを望む」との考えを伝えたという。

楊、ブリンケン両氏は今年3月、米アラスカ州で初の直接会談を実施。非難の応酬となり、米中間の溝の深さが鮮明になっている。