大阪・八尾市、会場増設で集団接種能力7倍に

大阪府八尾市は11日、市内の新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場を、現在の2カ所から4カ所へ増設すると発表した。接種能力を現状の1週間最大1800人から約7倍の最大1万3千人へ増やし、65歳以上の高齢者への接種を政府目標の7月末までに終える方針としている。

この増設に伴い、市は10日付で、関連予算約4億1千万円を専決処分した。6月下旬から7月にかけ、市立病院と市立総合体育館「ウイング」を集団接種会場に追加する。

市は、12歳以上64歳以下の市民向けの接種スケジュールも公表。接種券は、基礎疾患があると市に自己申告した市民には7月6日以降、それ以外の市民には同13日以降に順次、発送するとした。

また、集団接種会場で急なキャンセルがあった場合に、余ったワクチンを有効活用するため、独自の「コロナワクチンもったいないバンク」制度を創設。接種券を持つ市民がこの制度に登録すれば、7月2日以降、ワクチンが余った場合に市から電話連絡があり、急遽(きゅうきょ)接種が受けられる仕組みとなっている。

市は、接種を希望する市民が全体の7割程度と想定。大松桂右市長は記者会見で、「希望するすべての市民の接種を10月初旬に完了させる」との意向を示した。

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