不信任案で解散も 立民「否決で終わる雰囲気でない」

立憲民主党・安住淳国対委員長=11日午前、国会内(春名中撮影)
立憲民主党・安住淳国対委員長=11日午前、国会内(春名中撮影)

立憲民主党の安住淳国対委員長は11日、菅義偉首相が内閣不信任決議案の提出を受けて衆院解散・総選挙に踏み切る可能性は十分あるとの見通しを示した。自民党の森山裕国対委員長と会談後、記者団に「(与党が不信任案を)さらっと否決して終わる雰囲気でもない。お互い本気だ。『なあなあ』で済まない」と述べた。

内閣不信任案は衆院解散・総選挙を事実上求めるもので、自民党の二階俊博幹事長は提出されれば「直ちに衆院解散だ」と繰り返している。安住氏は、衆院解散を受けて立つ覚悟があるかと記者団に問われると「もちろんだ。二階氏が解散だと言っているわけだから、そういう覚悟を持って臨む」と強調した。

森山氏との会談では、16日に会期末を迎える今国会の会期を3カ月延長するよう要求。週明けには森山氏が「応じられない」と回答する見通しで、立民など野党は不信任案を提出する方向だ。

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