シャワー室騒動の千葉・市川市長の不信任案否決

議場で不信任決議案の行方を見つめる千葉県市川市の村越祐民市長=11日、市川市役所(長橋和之撮影)
議場で不信任決議案の行方を見つめる千葉県市川市の村越祐民市長=11日、市川市役所(長橋和之撮影)

11日に開会した千葉県市川市議会の定例会で、無所属の会と日本共産党の2会派10人が村越祐民市長の不信任決議案を提出した。賛成13、反対24で否決されたが、議会事務局によると、記録が残る昭和48年以降で、市長の不信任決議案が提出されたのは初めてという。

議案を提出した越川雅史議員(無所属)は市長室のガラス張りシャワールームを巡る村越市長の姿勢を「議会制民主主義をも否定する暴挙」と非難。新型コロナウイルスワクチンの接種予約システムの不備も指摘、「市長職を託すことはできない」などと訴えた。

不信任決議の可決には出席議員の4分の3の賛成が必要。同市議会の定数は42で、1人が欠席し、3人の議員が決議の前に退席。議長を除く37人が投票した。村越市長は決議を受け「これまで以上に全力で市政運営に努める」とのコメントを発表した。

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