浪速風

陸上100メートル五輪枠争いに注目

男子100メートル決勝、9秒95の日本新記録で優勝した山県亮太(右から2人目、右端は2位の多田修平)=鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場(代表撮影)
男子100メートル決勝、9秒95の日本新記録で優勝した山県亮太(右から2人目、右端は2位の多田修平)=鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場(代表撮影)

「お家芸」と呼ばれるスポーツがある。日本なら、まずは競技発祥国でもある柔道だろうか。多くのメダリストを輩出した体操や、人気の高い野球を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、夏季五輪随一の花形種目で世界と戦えるようになるとは、思ってもいなかった

▶6日に山県亮太が9秒95の日本新記録を樹立した陸上男子100メートルである。日本人の9秒台は4人目で、全員が現役。しかも、多田修平も五輪参加標準記録(10秒05)を上回る10秒01をマークし、日本の突破者は計5人となった。日本以外に4人以上の突破者を抱える国は米国、ジャマイカ、英国だけだという

▶山県は世界屈指のスタート技術を持っていたが、脚の運びを研究して中盤以降の走りを改善。筋力強化に取り組み、肉体も進化させてきた。9秒95は努力と工夫のたまものである。次はライバルの桐生祥秀(よしひで)らがどう挑むか。五輪出場枠は3。切符を懸けた日本選手権は24日から、大阪で開かれる。