米大統領、ワクチン5億回分無償供与を発表 「ひも付きでない」強調 - 産経ニュース

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米大統領、ワクチン5億回分無償供与を発表 「ひも付きでない」強調

バイデン米大統領(AP=共同)
バイデン米大統領(AP=共同)

【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は10日、訪問先の英南西部コーンウォールで演説し、米国が新型コロナウイルスのワクチン約5億回分を貧困国や中低所得国に無償で供与する計画を正式発表した。バイデン氏は、供与は「ひも付きではない。人々の命を救うために行うのだ」と述べ、中国が途上国へのワクチン提供と引き換えに台湾との関係断絶を迫るなど外交的見返りを要求しているのを暗に批判した。

バイデン氏は、新型コロナ対策は11日から当地で開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)の「主要な焦点だ」と指摘し、「世界平和にとっての敵」である新型コロナと戦うには「地球規模の取り組みが必要となる」と強調した。

また、米国がワクチンを供与するのは「米国がそういう国だからだ」と述べつつ、供与されるファイザー社製のワクチンが米中西部ミシガン州の工場で生産され、米製造業の雇用確保につながることなどを理由に「供与は米国の国益にもかなう」と説明した。

バイデン氏はさらに「第二次大戦で米国が民主主義勢力の兵器庫の役割を務めたのと同様に、米国はワクチンの貯蔵庫になる」と訴えた。米国が他の国々と連携してワクチン普及に向けた追加措置をとることも明らかにし、「私たちの取り組みは終わっていない」と強調した。

バイデン氏は演説に先立ち、コーンウォールでジョンソン英首相と会談し、米英同盟の強化や民主制度の擁護などをうたった合意文書「新大西洋憲章」を発表した。バイデン氏は「会談は非常に建設的だった」と述べ、米英の「特別な関係」を確認することができたとの認識を示した。