【話の肖像画】ジャパネットたかた創業者・高田明(72)(3)お客さまの心に響く提案(1/2ページ) - 産経ニュース

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ジャパネットたかた創業者・高田明(72)(3)お客さまの心に響く提案

V・ファーレン長崎のマスコット「ヴィヴィくん」と
V・ファーレン長崎のマスコット「ヴィヴィくん」と

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《今年2月、うれしいニュースが飛び込んできた。社長として経営再建に取り組んだサッカークラブ「V・ファーレン長崎」のマスコット「ヴィヴィくん」が、Jリーグマスコット総選挙で全国1位となったのだ》


全国のプロサッカークラブの計55のマスコットで日本一。V・ファーレンよりも強くて有名なチームが多くあるなか、人口130万人の長崎県のチームのマスコットがどうして日本一になれたのか。これはヴィヴィくん自身のキャラクターの素晴らしさと、その魅力を広げるためのスタッフの努力の積み重ねが大きい。そして、全国にいる多くの長崎県出身の方、他のクラブのサポーターたちが「ああ、長崎県のチームのマスコットね」と投票してくれたのではないか、と勝手に思ってます。

V・ファーレンの社長をしていた時代、スタジアムは2万人収容ですが、とにかく駐車場がないことが課題でした。道路は渋滞の列ができ、駅や周辺駐車場からかなり歩かないといけない状況。そこで商店街の方と相談をして駅から30分、ヨーロッパにみられるような、相手チームのサポーターも一緒に歩きながら交流を深められる「V・ファーレンロード」をつくりました。ここでは無料で食べ物やお酒などが振る舞われており、敵味方関係なく、長崎のホスピタリティーと試合前のワクワクを感じていただけていると思います。

また、僕はほとんどのアウェーの試合に足を運びました。そのなかでV・ファーレンが掲げる「愛と平和と一生懸命」というコンセプトと「正々道々」のグランドスローガンを、全国各地のたくさんの相手サポーターとの交流を通して共有することで、思いを感じ取ってもらえたのではないでしょうか。これらの取り組みが今回のマスコット総選挙でのヴィヴィくんへの投票につながっているのであるならば、こんなにうれしいことはありません。この日本一の快挙は言葉に表せないくらい大きなニュースでした。


《「ジャパネットたかた」の社長時代から、大切にしてきたのが「人を感じる心」という》


ラジオやテレビのショッピング番組でMC(司会)をしていたとき、商品の説明をしながら「ちょっと待てよ。お客さんがもっと知りたい本質は他にはないのかな」と常に考えていました。これを繰り返していたら、自然と魅力を伝えるアイデアが湧いてきていたんです。