全国知事会は10日、年に1度の全体会合をオンラインで開き、新型コロナウイルス対策や地方創生に関する国への提言をまとめた。ワクチン接種加速など感染対策の徹底を要請。コロナ後の地域経済回復に向け、観光業や飲食業の支援を含む大胆な経済対策、令和3年度補正予算案の編成や予備費活用を含めた財源確保を求めた。人口減少が続く地方に都市部から人材を呼び込むため、地方創生の推進も訴えた。近く政府に提出する。
感染拡大防止とコロナ後の地域再生に向けた知事会宣言も決定した。喫緊の課題としてワクチン接種の加速に総力を挙げ、地域の保健・医療体制を再構築すると強調。社会経済の正常化に向け、打撃を受けた飲食・観光業を支援し、雇用を維持して地域の経済と生活を守るとしている。
会合には山梨、福岡両県を除く45都道府県の知事が出席した。来年は奈良県で開く予定。