ワクチン接種、医師会連携で加速 予約なしの病院も(1/2ページ) - 産経ニュース

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ワクチン接種、医師会連携で加速 予約なしの病院も

江戸川区の東京さくら病院では、予約不要のワクチン接種が行われ、数百人の高齢者が接種を受けていた=7日午後、江戸川区東篠崎(永井大輔撮影)
江戸川区の東京さくら病院では、予約不要のワクチン接種が行われ、数百人の高齢者が接種を受けていた=7日午後、江戸川区東篠崎(永井大輔撮影)

新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種をめぐり、地元医師会との連携を築けている自治体で接種ペースが順調なケースが目立っている。課題とされる打ち手の確保は集団接種会場への開業医派遣のほか、多くのかかりつけ医に個別接種の協力を取り付けるなど計画的に実行。ワクチンの安定供給を受け、事前予約なしに当日に接種を行う医療機関独自の取り組みも出始めている。(永井大輔)

東京都墨田区では1回目の接種を終えた高齢者は5割を超え、3割に満たない国全体の接種ペースを大幅に上回る。背景には関東大震災や東京大空襲など多くの災禍に見舞われた歴史があり、以前から災害医療に関する防災訓練を地元医師会・病院と共催するなど協力関係を築いてきた。

ワクチンについても、国が米ファイザー製ワクチンを承認する前の昨年12月に医師会との調整を始め、集団接種会場への開業医派遣に全面協力を得た。今年3月時点で集団接種会場を決め、医療従事者の確保を終えていたという。

また、準備を始めた当初、投票券の発送や投票所の運営などのノウハウがあった選挙管理委員会の職員がワクチン接種担当を兼務したことも奏功した。当時選管事務局長を兼ねていた区保健所の岩瀬均次長は「会場内の住民の動線作りなどを含め、選挙の経験を生かせた」と振り返る。

今月1日には64歳以下の住民にも接種券を一斉送付し、7月中に全世代への接種開始を目指す。看護師や歯科医師など新たな打ち手の確保も視野に入れており、「医師会との協力に加え、新たな知恵を絞る必要がある」(岩瀬氏)。