自宅療養中の独居高齢者死亡 静岡県内新規感染41人

静岡県庁=静岡市葵区
静岡県庁=静岡市葵区

静岡県内で9日、新型コロナウイルス患者2人の死亡が確認された。1人は浜松市内で自宅療養中の1人暮らしの高齢者で、自宅療養中の死亡判明は県内初。高血圧の基礎疾患があったが死因は不明で県警が調査している。新型コロナ関連死者はこれで計143人となった。

浜松市によると、5月下旬に陽性が判明。軽症で本人が希望し自宅療養となった。回復傾向で、最後に電話連絡が取れた今月1日はせきとのどの痛み程度だったという。自宅訪問でも応答がなく、7日に連絡を受けた警察が死亡を確認した。市は「回復するにつれ連絡が取れなくなる自宅療養者も多い中、発症から約10日経って症状がなくなりかけ、療養を解除するかどうか微妙な状況だった」と説明。今後は知人も含めた連絡先確保に努めるとしている。

9日の静岡県内の新規感染確認は41人。地域別で静岡市13人、浜松市9人、小山町5人、磐田市3人、沼津市・御殿場市・島田市・湖西市・御前崎市で各2人など。

県のまとめで9日正午時点で、入院は134人(うち重症6人)。対応病床使用率は25・9%(重症用13・6%)、地域別で西部42・9%、中部17・4%、東部12・7%。

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