浪速風

大企業、財界の役割は

経団連の南場智子副会長
経団連の南場智子副会長

株式上場を果たしたばかりの起業家にインタビューしたときのことだ。新興企業育成の補助金制度について聞くと「お金が天から降ってくるようなもの。それに頼るようでは駄目」。政府の支援がもっと必要だと訴える言葉を引き出すつもりだったが、甘かった。発言の主は先週、経団連副会長に就いた。DeNA会長の南場智子氏

▶重厚長大産業中心だった「財界総本山」の経団連が副会長に女性を起用するのもIT企業から選ぶのも初めてだ。口さがない関係者が「政府に頼んで税負担を減らしてもらうのが究極の目的」と表現する経団連だが、変わるのだろうか

▶同時に会長に就いた住友化学会長の十倉雅和氏は「経団連は経済界の利益のためだけにあるのではない。社会から離れて経済、産業は成り立たない」と語った。大企業、財界は何やかやと批判されもするが、社会への影響力は大きいし実行力も備える。大変な時代、頼れる存在になってほしい。