セルビア勢力司令官終身刑 ボスニア内戦虐殺、控訴審

旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のジェノサイド(民族大量虐殺)の罪などに問われたセルビア人勢力軍事部門の司令官ラトコ・ムラディッチ被告(79)の控訴審で、オランダ・ハーグの「国際刑事法廷メカニズム」は8日、終身刑とした一審判決を支持する判断を示した。

ムラディッチ被告は、1992~95年の内戦をめぐる「大物戦犯」。2020年8月の控訴審の審理で弁護側は無罪を主張。内戦時、イスラム教徒系住民7000人以上が殺害された東部スレブレニツァの虐殺や、サラエボ包囲時の市民狙撃などを指揮した戦争犯罪の責任を問われている。

一審の旧ユーゴ国際戦犯法廷は17年、終身刑を言い渡し、ムラディッチ被告は18年3月に控訴した。

ボスニア内戦は民族や宗教を背景にした三つどもえの争いで、各勢力は敵の根絶を図る「民族浄化」を推進。約20万人が死亡したとされる。(共同)