ペルー大統領選 日系ケイコ氏が得票率52%でリード

6日、ペルーの首都リマで投票後に支持者に手を振るケイコ・フジモリ氏(AP)
6日、ペルーの首都リマで投票後に支持者に手を振るケイコ・フジモリ氏(AP)

【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルー大統領選の決選投票が6日投票され、開票作業が始まった。アルベルト・フジモリ元大統領(82)の長女で3度目の挑戦となる中道右派の日系3世、ケイコ・フジモリ氏(46)と、小学校教師で急進左派のペドロ・カスティジョ氏(51)が接戦を繰り広げている。

選挙管理当局の中間集計(開票率61・2%)によると、ケイコ氏の得票率は52・43%、カスティジョ氏は47・56%。選挙戦は、4月11日の第1回投票で首位のカスティジョ氏が優位に進め、態度未定の有権者が投票先を決めるにつれてケイコ氏が追い上げた。マルクス主義を信奉し、キューバやベネズエラなど反米左派政権への共感を示すカスティジョ氏への警戒が広がったとみられている。

選挙戦でケイコ氏は、左翼ゲリラを壊滅状態に追い込んだ父フジモリ元大統領の後継者として「強い指導者」をアピールする一方、格差是正に理解を示し「救済者」を演出した。

ケイコ氏が0・24ポイント差で敗れた前回2016年大統領選は、海外在住の有権者の票の集計や疑問票の精査を経て勝敗が判明するまで4日間を要した。

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