【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルー大統領選の決選投票が6日投票され、開票作業が始まった。アルベルト・フジモリ元大統領(82)の長女で3度目の挑戦となる中道右派の日系3世、ケイコ・フジモリ氏(46)と、小学校教師で急進左派のペドロ・カスティジョ氏(51)が接戦を繰り広げている。
世論調査会社イプソス・ペルーによると、出口調査ではケイコ氏の得票率が50・3%で、カスティジョ氏の49・7%をわずかに上回った。ケイコ氏勝利ならペルー初の女性および父娘2代の大統領が誕生する。
選挙戦は4月の第1回投票で首位に立ったカスティジョ氏をケイコ氏が追い上げる展開。カスティジョ氏は福祉や教育の拡充を訴えて地方の貧困層に支持を広げた。ケイコ氏は経済重視の政策で都市部の富裕層や中間層の支持を集め、国を二分する選挙戦となった。
大接戦なら、集計に時間がかかる海外在住の有権者の票(約4%)が勝敗を分ける可能性がある。ケイコ氏が0・2ポイント差で敗れた前回2016年大統領選は、クチンスキ氏が勝利宣言するまでに4日間を要した。