首相、五輪「国民守る」前提崩れれば「行わない」とも

参院決算委員会で答弁する菅義偉首相=7日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)
参院決算委員会で答弁する菅義偉首相=7日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

菅義偉首相は7日の参院決算委員会で、東京五輪・パラリンピックについて「大会関係者の感染対策をしっかりと講じ、世界から選手が安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていくことが開催の前提条件だ」と重ねて強調した。その上で「実現できるように対策をとるが、前提が崩れれば行わない」とも言及した。立憲民主党の福山哲郎幹事長らの質問に答えた。

首相は五輪開催に向け、東京など10都道府県に発令中の新型コロナウイルスの緊急事態宣言について「解除できるように全力を挙げる。そのことがまずは最優先だ」との決意も示した。一方、五輪開催に慎重な発言を繰り返す政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は「開催によるリスクをどう低減できるかの選択肢を含めて示すのが責務だ」と指摘した。

首相は野党が求める16日までの今国会の会期延長に関しては「まずは提出した法案を会期内に成立させることが大前提だ」と述べるにとどめた。

自民党が今国会への提出見送りを決めた同性愛者など性的少数者(LGBT)への理解増進を図る法案には「実現に向けて党内で議論を重ねている。法案の対応は党執行部に一任しているが、国民との約束を果たすように取り組みたい」と語った。麻生太郎副総理兼財務相は今国会での令和3年度補正予算案の編成について「検討しているわけではない」と否定的な考えを示した。