日曜に書く

論説委員・川瀬弘至 「復帰っ子」と沖縄の未来

来年に本土復帰50年の節目を迎える沖縄で、なにかと話題に上る人たちがいる。

復帰が実現した昭和47年か、同年度に生まれた「復帰っ子」だ。

つい先日も沖縄出身のお笑いコンビ「ガレッジセール」の川田広樹さんら復帰っ子でつくる企画団体が結成され、テレビのローカルニュースで話題になった。「沖縄の文化・歴史をつなぐ」をテーマに、来年に向けドキュメンタリー映画の製作などさまざまな活動を展開していくそうである。

保革のリーダー

幼少の頃から折に触れ、注目されてきた世代。小学校に入学すれば「復帰っ子が新入生に」と、成人式を迎えれば「復帰っ子が大人の仲間入り」と、新聞やテレビで盛んに報じられた。復帰30年、40年の節目にもマイクを向けられ、「復帰してよかったと思うか」「沖縄の将来はどうあるべきか」、などと意見を求められた。

だから「復帰っ子は政治や社会への関心が比較的高く、自分たちが頑張らなきゃという責任意識が強い」と教えてくれたのは、沖縄県議の仲村未央(みお)さん(49)である。

仲村さんは米軍基地に隣接する沖縄市出身。琉球新報の記者となり、やがて社民党の沖縄市議、県議に転じた。玉城デニー知事を支える県政与党会派の代表などを務め、現在は立憲民主党に所属している。まだ若手と呼べる年代ながら県内革新派のリーダーの一人だ。

むろん、保守派の復帰っ子も健在である。

県政野党の自民党会派で代表を務める島袋大さん(48)も47年生まれ。こちらは沖縄県豊見城(とみぐすく)市の高校卒業後にサラリーマンとなり、市議を経て、35歳で県議になった〝たたき上げ〟タイプだ。国と対立してばかりの革新県政では沖縄の将来が危ういと、知事批判の急先鋒(せんぽう)に立っている。

県議会で、保守と革新のリーダーがいずれも47年生まれなのは不思議な気もするが、偶然ではないかもしれない。

復帰後の沖縄と一緒に年を重ねてきたという、〝同い年〟としての気負いが、どこか彼らにあるようである。

「それは違います」

そうそう、衆院議員の国場幸之助さん(48)も復帰っ子である。