「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

藤浪を正真正銘のセットアッパーに! それが山口俊を獲得する巨人への喫緊の対抗策だ

これもコラム【4月10日付の産経新聞・鬼筆のスポ魂「山口俊は原監督の苦境救うか」】で書きましたが、山口俊の巨人復帰は既定路線です。早ければ2年前の3冠(最多勝、最高勝率、最多奪三振)投手は6月下旬から7月上旬にかけて、巨人の先発ローテーションに加わるでしょう。

さらに指摘するなら、巨人は右肘の違和感を訴えて2軍調整中だった絶対エース菅野智之投手が交流戦の日本ハム戦(東京ドーム・6日に登板予定)で先発ローテーションに復帰。加えて、昨季に左肘のクリーニング手術を受けたクリストファー・メルセデス投手も4日の日本ハム戦(東京ドーム)で先発復帰。5回⅔を2安打無失点の好投でした。ライバルは投手陣を再整備して、阪神を追いかけてきます。

阪神は新外国人選手として期待したメル・ロハスジュニアが打撃不振で2軍再調整中です。先発右腕のアルカンタラも3試合に投げて1勝1敗ですが、絶対的な存在感は感じ取れませんでした。追ってくる巨人を撃退し、Vロードを確かなものにするための矢野阪神の課題は「生命線のリリーフ陣」を崩さないことでしょう。ならば、藤浪を正真正銘のセットアッパーに育てあげ、信頼感を持って、僅差の終盤戦に投入できるようにすることです。藤浪-スアレスの160キロリレーが盤石になればそうそう巨人に追い越されることはないでしょう。

矢野阪神も、藤浪も正念場の6月戦線ですね。頑張ってほしいものです。

【プロフィル】植村徹也(うえむら てつや) 1990(平成2年)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘、星野仙一監督招聘を連続スクープ。

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