「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

藤浪を正真正銘のセットアッパーに! それが山口俊を獲得する巨人への喫緊の対抗策だ

岩崎には少しばかり休養が必要

藤浪はプロ9年目で初めて開幕投手(3月26日=ヤクルト戦・神宮)を務めました。しかし、4月23日のDeNA戦(甲子園)で4回0/3を2安打4失点、7四死球、2暴投の大乱調の後、矢野監督は1軍登録を抹消しました。その後、ファームでは5試合に登板し、0勝1敗の防御率4・29。21回を投げて、四球は15、死球は1。決して復調している…と太鼓判を押せるマウンドの姿ではありませんでした。

このコラム【5月2日アップ・藤浪よ! このまま終わっていいのか! 阪神での「現在地」があまりに悲しい…】では、矢野監督が乱調後、即座に藤浪を2軍に落としたのは①その時点では藤浪をリリーフ起用しなくても、リリーフ陣が安定している②藤浪を他の選手と同様に扱い、成績で再び1軍昇格を果たしてこい、という檄-ではないか…と書きました。大きくは外れていないでしょう。しかし、藤浪を2軍に落とした時点で、早くも阪神OBからは「藤浪を2軍に落とす意味が分からない。2軍降格ではなくリリーフで使うべき」という声が出ていたことも書きましたね。

あれから1カ月が過ぎた6月4日…。矢野監督はまるでチーム周辺で巻き起こっていた〝藤浪待望論〟に呼応するかのように同日のソフトバンク戦(甲子園)から藤浪を1軍に招集しました。登板過多から不調に陥った岩崎を2軍に降格。リリーフ左腕に対してはリフレッシュ休暇の意味合いが強く、指揮官は「交流戦明けには1軍に戻す」と話していましたが、岩崎の交代要員が藤浪…という選手起用ですね。

抑えのスアレスとともに「勝利の方程式」の一角を担ってきた岩崎は交流戦に入ってから、3日のオリックス戦(甲子園)の敗戦で3敗目(1勝3敗、防御率3・09)。交流戦5試合に登板して、計3イニングを投げて8失点、自責点5です。明らかにボールのキレが鈍くなっていましたね。

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