児童書

『ねこすけくんが ねているあいだに…』西野精治監修 木田哲生・伊東桃代編著、さいとうしのぶ絵 睡眠の大切さ教える

夜更かしをした翌日は、ぼんやりとして、どうにもシャキッとしない。睡眠の大切さを実感するのだが、日本人の睡眠時間の短さは、諸外国と比べても突出しているのだという。

主人公のねこすけくんは、もともと早寝早起きの優良児。だが最近、母親の目を盗んで布団の中でこっそりゲームを楽しんでいる。そこに、ひつじのネルくんが現れて、「たいへんだよ!」と、ねこすけくんの頭の中に連れて行った。そこは、汚いゴミだらけの迷路。覚えたことを整理する「かんがえるへや」は散らかっていて、「きもちのへや」はイライラでいっぱいになっていた…。

子供に睡眠の大切さを教える「眠育(みんいく)」をテーマにした絵本の第2弾。米国スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治氏と共同で制作した。

寝ている間の頭の中の働きを部屋ごとに分けて、睡眠と免疫力の関係などを分かりやすく説明。クイズや迷路の仕掛けを楽しみながら、睡眠の大切さが学べる。(リーブル・1320円)

横山由紀子

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